Claude Code「Credit balance is too low」の意味と対処法
Claude Code の「Credit balance is too low」は、Claude Console の前払いクレジット残高が不足しているという意味です。Pro・Max 契約中なのに出る原因の多くは ANTHROPIC_API_KEY。確認コマンド、OS別の直し方、VS Code・GitHub Actions での注意点を公式ドキュメントと v2.1.282 の実機で解説します。

Credit balance is too low
# ターミナルの対話画面での表示
Credit balance too low · Add funds: https://platform.claude.com/settings/billing
このメッセージは「クレジット残高が不足しています」という意味で、Claude Code がリクエストを Claude Console(API)の前払いクレジットで支払おうとして、その残高が足りないことを表します。原因は2つです。Console 組織のクレジットを本当に使い切ったか、Pro・Max などのサブスクリプションで使っているつもりなのに、環境変数 ANTHROPIC_API_KEY の API キーで接続しているかです。サブスクリプション契約者に出た場合はほぼ後者で、キーを外して起動し直せば直ります。
以下は、2026年9月25日時点(Claude Code v2.1.282)の公式ドキュメントと、手元の v2.1.282 での実行結果にもとづく内容です。実機で確認した内容とドキュメント記載の内容は書き分けています。
この記事を読むとわかること
- 「Credit balance is too low」が出る2つの原因と、どちらに当たるかの見分け方
- Pro・Max・Team・Enterprise 契約なのに出るときの直し方(macOS・Linux・Windows)
- Console の API で使っている場合のクレジット追加と、止まらないための設定
- VS Code・
claude -p・GitHub Actions で出るときの注意点 - 使用量上限や「spend limit」など、似ているが別のメッセージとの違い
このメッセージの意味
公式のエラーリファレンスは、このエラーを「Console 組織の前払いクレジットが尽きたか、サブスクリプションを使うつもりのときに Claude Code が Console の API キーでリクエストを送っている」と説明しています(出典:Error reference の「Credit balance is too low」)。
ここでいうクレジットは、Claude Console(platform.claude.com)で前払いする API 利用料のことです。claude.ai の Pro・Max の月額料金とは別の財布です。サブスクリプションの利用枠を使い切ったときは、You've hit your session limit などの別のメッセージになります(後述)。
表示のされ方
| 使い方 | 表示 |
|---|---|
| ターミナルの対話画面 | v2.1.282 本体では Credit balance too low · Add funds: https://platform.claude.com/settings/billing という1行で表示する作りになっています |
claude -p、会話の記録 | Credit balance is too low |
| GitHub Actions(claude-code-action)・Agent SDK | Claude Code returned an error result: Credit balance is too low と表示された報告があります(claude-code-action Issue #1053) |
表示の違いはあっても、意味と直し方は同じです。
原因と見分け方
| 原因 | 見分け方 | 直し方 |
|---|---|---|
サブスクリプション契約中なのに ANTHROPIC_API_KEY で接続している | /status の API key 欄にキーが出る。claude auth status で "authMethod": "api_key" | 環境変数を外し、サブスクリプションでログインし直す |
| サブスクリプションではなく Console アカウントでログインしている | /status で Console のアカウントになっている | /logout → /login でサブスクリプションのアカウントを選ぶ |
apiKeyHelper など、別の仕組みで API キーを渡している | 設定ファイルに apiKeyHelper がある | 不要なら設定から外す |
| Console のクレジットを本当に使い切った | 上のどれでもなく、Console の残高が0 | クレジットを追加し、自動チャージを検討 |
なぜ API キーが優先されるのか
Claude Code は、複数の認証情報があると決まった順番で1つを選びます。ANTHROPIC_API_KEY はサブスクリプションのログイン(/login)より上位です(出典:Authentication の「Authentication precedence」)。
- Amazon Bedrock などのクラウド事業者の認証情報(
CLAUDE_CODE_USE_BEDROCKなどを設定した場合) ANTHROPIC_AUTH_TOKENANTHROPIC_API_KEYapiKeyHelperスクリプトの出力CLAUDE_CODE_OAUTH_TOKEN- Anthropic プロファイル・フェデレーションの認証情報
/loginでのサブスクリプションのログイン
対話モードでは、ANTHROPIC_API_KEY を見つけると最初に1回だけ「このキーを使うか」を聞かれ、その選択が記憶されます。ここで承認していると、以後はサブスクリプションにログインしていても API キーで接続し、料金は Console のクレジットから引かれます。claude -p では確認なしで常にキーが使われます。以前に別の用途で API キーをシェルの設定ファイルに書いたまま、というのがよくあるきっかけです。
対処法
1. どの認証で動いているかを確認する
Claude Code の中で次を実行し、API key の行を確認します(出典:Error reference)。
/status
ログインと API キーの両方がある場合、使われていない側に印が付きます。シェルからは次のコマンドでも確認できます。
claude auth status
"authMethod": "api_key" と "apiKeySource": "ANTHROPIC_API_KEY" が出ていれば、環境変数の API キーで接続しています(実行例は後述)。
2. サブスクリプション契約者は API キーを外す
いまのシェルから外し、シェルの設定ファイルからも消してから claude を起動し直します。
macOS・Linux
unset ANTHROPIC_API_KEY
# どこで設定しているかを探す
grep -n "ANTHROPIC_API_KEY" ~/.zshrc ~/.zprofile ~/.bashrc ~/.bash_profile ~/.profile 2>/dev/null
見つかった行を削除(またはコメントアウト)して、ターミナルを開き直します。
Windows(PowerShell)
Remove-Item Env:ANTHROPIC_API_KEY
# ユーザー環境変数に登録している場合
[Environment]::SetEnvironmentVariable("ANTHROPIC_API_KEY", $null, "User")
設定ファイルの env にも環境変数を書けるので、~/.claude/settings.json やプロジェクトの .claude/settings.json に ANTHROPIC_API_KEY がないかも確認します(出典:Settings reference の env)。
キーを残したまま一時的にサブスクリプションを使いたい場合は、/config の「Use custom API key」をオフにします。この項目は ANTHROPIC_API_KEY が設定されているときだけ表示されます(出典:Authentication)。
起動し直したら、まだサブスクリプションでログインしていなければ /login を実行します。ログインまわりの詳細は「Not logged in · Please run /login」の対処法を参照してください。
3. Console の API で使っている人はクレジットを追加する
API 従量課金で使っている場合は、platform.claude.com/settings/billing でクレジットを追加します。公式ドキュメントは、残高が0になる前に補充されるよう自動チャージ(auto-reload)を有効にすることと、1つのプロジェクトが組織の残高を使い切らないようワークスペースごとの上限を設けることを勧めています(出典:Error reference、Manage costs effectively)。
Console アカウントで初めて Claude Code にログインすると「Claude Code」という名前のワークスペースが自動で作られ、Claude Code の利用料はそこに集計されます(出典:Manage costs effectively の「Claude Console」)。
4. 追加したのに消えないとき
公式ドキュメントには記載がありませんが、クレジット追加後もセッション内でエラーが続き、認証情報を消して入り直すまで直らなかったという利用者の報告があります(Issue #34914、v2.1.76 での報告、クローズ済み)。まず Claude Code を終了して起動し直し、それでも続く場合は /logout → /login を試してください。
VS Code・claude -p・GitHub Actions での注意点
- VS Code 拡張:
ANTHROPIC_API_KEYとapiKeyHelperは CLI だけでなく、VS Code 拡張・Agent SDK・GitHub Actions にも適用されます(出典:Authentication の「Credential management」)。ターミナルから VS Code を起動すると、シェルの環境変数を引き継ぐ点に注意してください - Claude デスクトップアプリとクラウドセッション:これらの環境変数を読まず OAuth を使います。クラウドセッションでは
ANTHROPIC_API_KEYを設定してもサブスクリプションが優先されます claude -p・Agent SDK:前述のとおり、キーがあれば確認なしで使われます。スクリプトで API キーを渡している場合、支払いは Console のクレジットです- GitHub Actions:シークレットに登録した API キーの組織で残高が必要です。残高があるのにこのエラーが出たという報告もあり、キーを発行し直したら直った例が挙がっています(claude-code-action Issue #1224、未解決の利用者報告)
Agent SDK 自体の課金の仕組みは対象外ですが、詳しくはAgent SDK クレジットの解説を参照してください。
実機での確認結果
2026年9月25日に、Claude Code v2.1.282(macOS)を、実際の認証情報を持たない隔離した設定ディレクトリで実行しました。本物のクレジット残高を0にすることはできないため、このエラー自体は再現していません。代わりに、API キーで接続しているときに何が起こり、どう見分けられるかを確認しました。
# 認証情報なし
$ claude -p "hi"
Not logged in · Please run /login
# ダミーの API キーを環境変数で渡す
$ ANTHROPIC_API_KEY=sk-ant-fake-test claude auth status
{
"loggedIn": true,
"authMethod": "api_key",
"apiProvider": "firstParty",
...
"apiKeySource": "ANTHROPIC_API_KEY"
}
$ ANTHROPIC_API_KEY=sk-ant-fake-test claude -p "hi"
Failed to authenticate. API Error: 401 API key is invalid.
-pでは確認なしで API キーが使われ、キーの有無によって結果が変わりました(ドキュメントの記載どおり)- キー自体が無効だと
Credit balance is too lowではなく 401(API key is invalid) になります。残高のエラーが出ている場合は、キーの認証は通っていて、支払い側で止まっていると読み取れます(キーを発行し直して直ったという例外的な報告は前述の GitHub Actions の項を参照)
似ているが別のエラー
| メッセージ | 意味 |
|---|---|
Invalid API key · Fix external API key / 401 API key is invalid | キー自体が無効。Invalid API Key の対処 |
Usage credits required for 1M context | 1M コンテキストのモデルを選んだが、プランでは usage credits が必要。/model で通常版に戻すか /usage-credits |
Could not update your spend limit | 利用上限に達したときの画面で、上限額の変更がサーバーに拒否された |
spend limit reached (daily; …) | Claude apps gateway の管理者が設定した上限に達した |
You've hit your session limit / You've hit your weekly limit | サブスクリプションの利用枠を使い切った。クレジット残高の問題ではない |
出典:Error reference の各見出し
組織側で API キーが無効化されている場合の Your ANTHROPIC_API_KEY belongs to a disabled organization などは「Your organization has disabled Claude subscription access」の対処法を、プランごとの料金の違いはClaude Code の料金プラン比較を参照してください。エラー全体の一覧はClaude Code トラブルシューティング完全ガイドにあります。
管理者向け
- 開発者のマシンで API キーとサブスクリプションが混在していると、意図しない API 課金とこのエラーの両方が起こります。サブスクリプションで統一する場合は、managed settings で
forceLoginMethodを"claudeai"に、forceLoginOrgUUIDを自社の組織 ID に設定します。組織の所属を確認できないANTHROPIC_API_KEY・ANTHROPIC_AUTH_TOKEN・apiKeyHelperでの起動は止まります(出典:Authentication の「Restrict login to your organization」) - API で運用する場合は、Console のワークスペース上限と自動チャージを組み合わせ、「止まる」と「使いすぎる」のどちらを避けたいかを先に決めます。組織への展開方法はClaude Code の企業導入ガイドで解説しています
よくある質問
まとめ
Credit balance is too lowは、Console(API)の前払いクレジット残高が不足しているという意味- サブスクリプション契約者に出たら、ほぼ
ANTHROPIC_API_KEYが原因。/statusかclaude auth statusで確認し、環境変数を外して起動し直す - API で使っている場合は platform.claude.com でクレジットを追加し、自動チャージとワークスペース上限を設定する
- キー自体が無効なら 401(Invalid API key)になるので、別の問題として切り分ける
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