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Claude Code「529 Overloaded」の意味と対処|Repeated 529 Overloaded errors

Claude Code の「API Error: Repeated 529 Overloaded errors」は、Anthropic の API が利用者全体で混み合い、自動の送り直しでも通らなかったという意味です。自分の使用量の上限(429)とは別で、利用枠も減りません。待って送り直す、/model で別のモデルに替える、予備のモデルや CI 向けの再試行設定を入れる、といった対処を公式情報で解説します。

Claude Code「529 Overloaded」の意味と対処|Repeated 529 Overloaded errors
API Error: Repeated 529 Overloaded errors. The API is at capacity — this is usually temporary. Try again in a moment. If it persists, check https://status.claude.com.

このメッセージは、Anthropic の API が利用者全体で一時的に混み合っていて(529 Overloaded)、Claude Code が自動で何度か送り直しても通らなかったという意味です。自分の使い方や設定の誤りが原因ではありません。使用量の上限(5時間の枠や 429)とも別物で、公式ドキュメントは「529 は使用量の上限ではなく、利用枠も減らない」と明記しています。 対処は、status.claude.com で障害が出ていないかを確かめ、数分待って送り直すことです。急ぎなら /model で別のモデルに切り替えれば、そのまま作業を続けられることがあります。

本記事の情報について:2026年10月30日時点の公式ドキュメント(Claude Code の Error reference の「API Error: Repeated 529 Overloaded errors」「Automatic retries」「Tune retry behavior」、Model configuration の「Fallback model chains」、Claude API の Errors)、CHANGELOG(最新は v2.1.312)と、手元の Claude Code v2.1.306 に含まれる文言にもとづいています。エラーを意図的に起こして再現したものではありません。

この記事を読むとわかること

  • 「529 Overloaded」が何を意味し、使用量の上限(429・5時間の枠)と何が違うのか
  • Claude Code・デスクトップアプリ・API で、この状態がどう表示されるか
  • すぐにできる対処(障害情報の確認、待って送り直す、/model で切り替える)
  • 長引くときに効く設定(予備のモデル、再試行の回数と間隔、CI 向けの待ち続ける設定)
  • 似ているが別のエラーとの見分け方

状況別の読み分け早見表

当てはまる状況次に読むところ
いま出た。とにかく作業を続けたいまずやること
何度送っても出る、数十分続いている長引くときの対処
claude -p や CI、夜間の自動実行で止まった自動実行で止めないための設定
使用量の上限に達したのか分からない意味:Anthropic 側の混雑で、使用量の上限ではない
表示が少し違う(high load、capacity constraints など)表示のされ方と似ているが別のエラー

意味:Anthropic 側の混雑で、使用量の上限ではない

529 は、API 全体が一時的に処理能力の上限に達していることを示すエラーです。 Claude API の Errors は、529 の種類を overloaded_error(API が一時的に過負荷)と定め、「すべての利用者からのアクセスが集中したときに起こりうる」と説明しています。Claude Code の Error reference も同じく、API が利用者全体で一時的に容量の上限に達している状態だとしています。

ここで大事なのは、誰の上限に当たったのかです。よく似た 429 は「あなたの組織やプランの上限に当たった」ことを示しますが、529 は「Anthropic 側のサーバー全体が混んでいる」ことを示します。だから、プランを上げても、使用量のリセットを待っても、529 そのものは直りません。逆に、529 で使用量の枠が減ることもありません。

529 Overloaded429・使用量の上限
何が起きたかAPI 全体が一時的に混み合っている自分の組織・API キー・プランの上限に当たった
誰の上限かAnthropic 側(全利用者共通)自分(アカウント・組織ごと)
自分の利用枠減らない(公式に明記)上限に達している
有料プランでも出るか出る。全利用者に共通の混雑のためプランごとに上限が違う
直し方待つ、別のモデルに替えるリセットを待つ、上限を上げる、利用クレジット
Claude Code の表示例API Error: Repeated 529 Overloaded errorsYou've hit your session limit、Request rejected (429) など

使用量の上限のほうに当てはまるなら、Claude の使用制限(5時間・週の上限)と確認・リセットの方法を読んでください。

「Repeated(くり返し)」が付いている理由

画面にこのメッセージが出た時点で、Claude Code はすでに何度か送り直しています。 公式の Automatic retries によると、Claude Code は一時的な失敗を、間隔を少しずつ延ばしながら(指数バックオフ)既定で最大10回まで自動で送り直し、それでも失敗したときに初めてエラーを表示します。過負荷(overloaded)の応答もこの対象です。1回の 529 でいきなりこのメッセージが出るわけではなく、何度か送り直しても混雑がおさまらなかったというのが「Repeated」の意味です。

Claude Code が 529 Overloaded を受け取ったときの動きを示した図。529 は Anthropic 側の混雑で、自分の利用枠は減らない。Claude Code はまず自動で送り直す(既定で最大10回、待ち時間は0.5秒から最長32秒まで延びる)。結果は3通りで、途中で混雑がおさまればそのまま続きエラーは残らない。予備のモデル(--fallback-model または fallbackModel)を設定していれば、そのターンだけ予備のモデルで続く。送り直しても通らないと API Error: Repeated 529 Overloaded errors を表示してターンが止まる。

図の待ち時間は、公式の Tune retry behavior に書かれた既定値です。

表示のされ方

同じ混雑でも、どこで Claude を使っているかによって表示が変わります。 公式ドキュメントと手元の v2.1.306 に含まれる文言で確認できたものを並べました。

使っている場所表示意味
Claude Code(ターミナル)API Error: Repeated 529 Overloaded errors. The API is at capacity — ...送り直しても通らなかった。本記事の表示
Claude Code(ターミナル)Opus is experiencing high load, please use /model to switch to Sonnet特定のモデルだけが特に混んでいる。Fable のモデルでは Fable と表示される
デスクトップアプリ(Code タブ・Cowork)Opus is experiencing high load. Switch to Sonnet.同じ状態。アプリのモデル選択で切り替える
Claude Code の再試行中Retrying in Ns · attempt x/yまだ送り直している途中。エラーではない
Claude API を直接呼んだときHTTP 529、"type": "overloaded_error"API の生の応答

メッセージの最後の一文(check https://status.claude.com)は、使っている経路によって変わります。公式ドキュメントによると、Amazon Bedrock・Google Cloud・Microsoft Foundry ではその事業者の稼働状況を、ANTHROPIC_BASE_URL で独自のゲートウェイを通している場合はそのゲートウェイのホスト名を案内します。

再試行中の表示にも手がかりがあります。公式ドキュメントによると、Retrying in Ns · attempt x/y の前に出る理由の欄は、最初は API error とだけ表示され、3回目の試行から具体的な理由に変わります(v2.1.198 以降)。理由が 529 の過負荷だと分かった時点で、カウントダウンの下に稼働状況を確かめる場所(Anthropic の API なら status.claude.com)も表示されます。

まずやること

公式ドキュメントの案内を、手軽な順に並べました。

1. status.claude.com で障害が出ていないかを見る

最初に status.claude.com を開き、容量や障害についての告知が出ていないかを確かめます。 告知が出ていれば、手元で何をしても直りません。告知の更新を待ちながら、下の2と3で作業を続けるかを決めます。Amazon Bedrock・Google Cloud・Microsoft Foundry 経由で使っているなら、メッセージに書かれた事業者の稼働状況を見ます。

告知がなくても 529 は出ることがあります。混雑は一時的に起きて、すぐおさまることも多いためです。

2. 数分待って、同じ指示をもう一度送る

公式ドキュメントの案内は「数分おいてから、もう一度試す」です。 元の指示は会話に残っているので、長い指示を貼り直す必要はありません。try again(もう一度)と送れば、同じ作業を続けさせられます。

連続で何度も送り直すのは避けます。Claude Code はすでに間隔を空けながら最大10回送り直しているので、すぐに手で送っても同じ混雑に当たる可能性が高いからです。

3. /model で別のモデルに切り替える

急ぐなら、/model で別のモデルに切り替えて作業を続けます。 公式ドキュメントによると、容量はモデルごとに管理されているため、混んでいるモデルを避ければ通ることがあります。Claude Code が Opus is experiencing high load, please use /model to switch to Sonnet と表示したときは、その案内どおり Sonnet に替えるのが近道です。デスクトップアプリでは、アプリのモデル選択から替えます。

混雑がおさまったら、/model で元のモデルに戻しておきます。

長引くときの対処

何十分も続く、毎日同じ時間帯に出るといった場合は、送り直すたびに手で対応するより、設定で吸収したほうが楽です。

予備のモデル(fallback model)を設定しておく

予備のモデルを設定しておくと、主に使うモデルが混んで使えないとき、Claude Code が自動で予備のモデルに切り替えます。 公式の Fallback model chains によると、切り替えはそのターンだけで、次のメッセージではまた元のモデルから試します。切り替わったときは画面にお知らせが出ます。

その場かぎりで使うなら、起動するときにフラグで指定します(カンマ区切りで、先に書いたものから順に試す)。

claude --fallback-model sonnet,haiku

毎回使うなら、設定ファイル(settings.json)に書きます。

{
  "fallbackModel": ["sonnet", "haiku"]
}

知っておきたい点は次のとおりです(いずれも公式ドキュメントの記載)。

  • 予備は重複を除いて最大3つまで。それより多く書いても無視される
  • --fallback-model のフラグが、設定ファイルの fallbackModel より優先される
  • 起動時に確認の表示は出ず、/status にも出ない。切り替わったときのお知らせが、設定が効いている最初のしるしになる
  • 切り替わるのは、過負荷・モデルが使えない・その他の送り直せないサーバーエラーのとき。認証・支払い・レート制限(429)・リクエストが大きすぎる・通信のエラーでは切り替わらない
  • サブエージェントにも同じ予備が使われる(v2.1.247 以降)。会話の要約(コンパクト)では、元のモデルより扱える長さが短いモデルには切り替えない

fallbackModel の設定は v2.1.166 で加わり、同じ版から --fallback-model も対話中の作業に効くようになりました(CHANGELOG)。何回目の 529 で切り替えるかは公式ドキュメントに書かれていません。参考までに、手元の v2.1.306 のプログラムを読むと、529 が3回続いた時点で予備のモデルへ切り替える判定が入っていました。公式に約束された動きではないので、版によって変わる可能性があります。

送り直しの間隔を延ばす

混雑が数分単位で続く時間帯には、送り直しの間隔を広げると、Claude Code が諦める前に混雑がおさまる可能性が上がります。 529 の送り直しの間隔は、次の2つの環境変数で変えられます(公式の Tune retry behavior)。

環境変数既定値働き必要なバージョン
CLAUDE_CODE_OVERLOADED_RETRY_BASE_DELAY_MS500529 で送り直すときの最初の待ち時間(ミリ秒)。最大32,000まで上げられるv2.1.292 以降
CLAUDE_CODE_OVERLOADED_RETRY_MAX_DELAY_MS32000529 で送り直すときの待ち時間の上限(ミリ秒)。最大64,000まで上げられるv2.1.296 以降
CLAUDE_CODE_MAX_RETRIES10送り直しの回数。上限は15。スクリプトで早く失敗させたいときは下げる上限15は v2.1.186 以降

たとえば、起動前に次のように設定すると、送り直しの間隔が2秒から始まり、最長60秒まで延びます。

export CLAUDE_CODE_OVERLOADED_RETRY_BASE_DELAY_MS=2000
export CLAUDE_CODE_OVERLOADED_RETRY_MAX_DELAY_MS=60000
claude

公式ドキュメントによると、この2つは、後で説明する CLAUDE_CODE_RETRY_WATCHDOG=1 を設定しているときと、速度優先の fast mode で送ったリクエストには効きません。古いバージョンでは環境変数そのものがないので、効かないと感じたら claude --version で確かめ、claude update で更新します。

自動実行で止めないための設定

claude -p のスクリプトや CI のように、人が見ていない場所で動かすなら、CLAUDE_CODE_RETRY_WATCHDOG=1 を設定すると、529 で止まらず待ち続けるようになります。 公式ドキュメントの説明は次のとおりです。

  • 429 と 529 の容量のエラーを、CLAUDE_CODE_MAX_RETRIES の回数で諦めずに、おさまるまで送り直し続ける
  • サーバーエラー・タイムアウト・接続の切断など、ほかの一時的なエラーの送り直しの回数も既定で300回(およそ3時間ぶんの待ち)に増え、15回の上限も外れる(v2.1.199 以降)
  • ただし、利用クレジットや支払いの上限に達したことを示す 429 では、待たずにすぐ失敗する(待っても直らないため)
  • 待ち続ける時間に上限を付けたいときは、CLAUDE_CODE_RETRY_WATCHDOG_MAX_WAIT_MS(ミリ秒)で、1回のリクエストが 429・529 を待つ最長時間を決められる(v2.1.295 以降)
export CLAUDE_CODE_RETRY_WATCHDOG=1
export CLAUDE_CODE_RETRY_WATCHDOG_MAX_WAIT_MS=1800000  # 1回のリクエストで最長30分まで待つ
claude -p "テストを実行して、失敗したものを直して"

公式ドキュメントは、この設定を CI のような人が見ていない実行のためのものとして説明しています。対話中に入れると、混雑が続くあいだエラーを出さずに送り直し続けるため、/model で切り替えるといった判断の機会が遅れます。CI の実行時間に上限がある場合は、その上限より短い CLAUDE_CODE_RETRY_WATCHDOG_MAX_WAIT_MS を決めておくと、ジョブがタイムアウトで強制終了されるより先に、Claude Code のエラーとして結果を残せます。

自分で Claude API を呼ぶプログラムを書いている場合は、Claude Code ではなく API の SDK の送り直しが効きます。Claude API の Errors によると、公式の SDK は 5xx などの一時的な失敗を既定で2回、間隔を延ばしながら送り直し、max_retries(TypeScript では maxRetries)で回数を変えられます。

よくある誤解

529 について、次の対処は効きません。 混雑の原因が自分の側にないためです。

  • ログインし直す(/logout→/login):認証の問題ではないので変わりません
  • プランを上げる:529 は全利用者に共通の混雑です。Max などの有料プランでも出ます
  • 会話を新しくする・/compact する:会話の長さとは関係ありません。長すぎる場合は別のエラー(Prompt is too long)になります

一方で、別のモデルへの切り替えは効くことがあります。容量がモデルごとに管理されているためです。

似ているが別のエラー

メッセージ何が起きているか対処
Server is temporarily limiting requests (not your usage limit)サーバー側の短い制限(429)。自分の枠とは関係ない少し待って送り直す。続くなら status.claude.com
Request rejected (429)API キーや Amazon Bedrock・Google Cloud のプロジェクトに設定されたレート制限に当たったAPI 429 の対処
You've hit your session limit などプランの使用量の枠を使い切ったClaude の使用制限と確認・リセットの方法
API Error: 500 Internal server errorAPI 内部の予期しない失敗。混雑とは限らない1分ほど待って送り直す(500 の対処)
Server error mid-response. The response above may be incomplete.応答の途中で過負荷やサーバーエラーが返った。途中までの応答は残っているConnection lost mid-response の対処法
Authentication service was unavailable. You can try again. など(デスクトップアプリ・claude.ai)ログイン状態を確かめる仕組み(認証サービス)が一時的に応答しなかった認証サービスが使えないと出るときの対処
Due to unexpected capacity constraints, Claude is unable to respond to your message.Claude のチャット(claude.ai・アプリ)での混雑の表示数分おいて送り直す

最後の capacity constraints は、Claude のチャット画面での表示です。公式ヘルプの Troubleshoot Claude error messages によると、これは障害ではなく混雑時の負荷の調整で、ステータスページには載りません。

見分けるポイントは、画面に Claude の応答が途中まで残っているかどうかと、メッセージに自分の枠の話(limit・usage)が出てくるかどうかです。応答が途中まで残っていれば Server error mid-response、枠の話が出ていれば使用量の上限、どちらでもなく 529 や Overloaded が出ていれば本記事の状態です。そのほかのエラーは Claude Code エラー一覧と対処法から逆引きできます。

よくある質問

まとめ

  • 「API Error: Repeated 529 Overloaded errors」は、Anthropic の API が利用者全体で混み合い、自動の送り直しでも通らなかった状態
  • 使用量の上限(429・5時間の枠)とは別物で、利用枠は減らない。有料プランでも出る
  • まず status.claude.com を確認し、数分待って送り直す。急ぐなら /model で別のモデルに替える
  • 長引くなら、予備のモデル(--fallback-model・fallbackModel)と、送り直しの間隔を延ばす環境変数で吸収する
  • CI や claude -p では CLAUDE_CODE_RETRY_WATCHDOG=1 で待ち続けさせ、CLAUDE_CODE_RETRY_WATCHDOG_MAX_WAIT_MS で上限を決める

参考:

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